みなさん、こんにちは。かなり久しぶりのブログ更新になってしまいました。
6月に入って早々、まさかの台風が来て世間は唖然としていましたが……正直なところ、私にとってはそれどころではありませんでした。
世間が台風に揺れる少し前、5月に、我が家のデグーのムサシに「不整咬合(ふせいこうごう)」が見つかり、突然の手術となったのです。
デグーにとって歯のトラブルは命に関わる大問題。前触れもなくやってきたその事実に、私自身、台風以上の衝撃とショックを受けていました。
幸い手術は無事に終わりましたが、今回は、その突然の出来事の備忘録と、同じように不整咬合で悩むデグーの飼い主さんの参考になればと思い、当時の様子を詳しく書いていこうと思います。
始まりは、小さすぎる「サイン」だった
異変に気づいたきっかけは、ムサシの「うんち」でした。 いつも通りの掃除のとき、ふと見ると、うんちの大きさが通常の半分くらいしかありません。
「あれ? 何かおかしいな……」
そう思って注意深く様子を見ていると、決定的な異変に気が付きました。主食であるチモシー(牧草)を、まったく食べていないのです。
さらに食事の様子を観察していると、ムサシの食べ方に明らかな違和感がありました。 奥歯を使わずに、前歯だけで器用に食べられるペレットや、大好きなドライ野菜ばかりを口に運んでいたのです。しかも、食べた合間に、しきりに口元を気にするような仕草を見せていました。
この時、私の頭の中には「不整咬合」の4文字が過り、一気に血の気が引くようなショックを受けました。

「エキゾチックアニマル診察可」×「夕方受診」の壁
ショックに震えている暇はありません。すぐにでもムサシを病院へ連れて行く必要がありました。
しかし、ここからが第二の試練でした。相手は小さなデグー、つまり「エキゾチックアニマル」です。犬や猫の病院はたくさんあっても、デグーを、しかも歯の専門的な処置までしっかり診てくれる病院となると、一気に選択肢が狭まります。
さらに私の状況として、「夕方の時間帯から受診できること」が絶対条件でした。
「デグー 病院 夜間」「エキゾチックアニマル 夕方診療」
スマホの画面を必死にスクロールしながら、条件に合う病院を必死に探しました。診察時間に間に合うか、そもそもデグーの不整咬合に対応しているか、一件ずつ確認していく時間は本当に生きた心地がしませんでした。
幸いにも、夕方からの受付がOKで、エキゾチックアニマルを診てくれる病院を見つけることができ、私は這うような思いでムサシをケージに入れ、病院へと急ぎました。

告げられた病名と、デグーの「食」の鉄則
体重管理の大切さ
病院に滑り込み、すぐに先生の診察が始まりました。
まず言われたのは、
「体重を測ってますか?」
たまに測ってるだけで毎回ではなかった😥オロオロしていたら・・・
「小動物にとって、日々の体重測定は命を守るための最も大切なバロメーターです。しっかり管理しましょう。」
ということ。 体が小さいデグーは、少し食べないだけでも一気に体重が落ち、それがそのまま命の危機に直結するからです。
そして、先生からデグーの飼育における厳しい現実を教わりました。
「本来、デグーはチモシー(牧草)だけで育てるのが鉄則です」
我が家では、チモシーに加えてペレットや大好きなドライ野菜も食べさせていました。しかし、それらの柔らかいフードやおやつに頼ってしまうと、奥歯をすり潰して使う回数が減り、歯が伸びすぎてしまう原因になるのだそうです。
今まで飼ってきたデグーたちはチモシーを好き嫌いなく食べていたんですが、武蔵はチモシーがあまり好きではないらしく、うっ滞をさせないように武蔵が喜んでくれるならと好きなものをあげていたことが武蔵を苦しめることになっていたんです。
レントゲンが映し出したもの
原因をはっきりさせるため、ムサシの頭とお腹のレントゲンを撮ることになりました。
祈るような気持ちで待った後、映し出されたレントゲン写真を見て、先生が言いました。
「やはり、臼歯(奥歯)が不整咬合になっています」
前歯だけでなく、外からは見えない奥歯が伸びて噛み合わせが狂ってしまっていたのです。だから主食のチモシーが噛めず、口元を気にしていたのだと、すべての線が繋がりました。
さらに先生は、お腹のレントゲンを見ながらこう続けました。 「幸いにも、今回はうっ滞にはなっていませんね」
その言葉に、私は心の底から安堵しました。
不整咬合もうまい具合に口内を傷つけないように生えていたんですね。
こんな感じに

おかげで、口内炎にもならずに済みました。
これは本当に不幸中の幸いでした。
体重もダメな事ながらもきちんとペレットとドライ野菜を食べていてくれたことでうっ滞を起こさず、体重も減らずにいられていた。
デグー飼い主が最も恐れるべき「うっ滞」とは?
デグーにとって、何らかの理由でご飯が食べられなくなり、胃腸の動きが止まってしまう「胃腸うっ滞」は、
わずか1日足らずで命を落とすこともある
本当に恐ろしい状態です。
ムサシのうんちが半分になっていたのは、まさにこの「うっ滞」の一歩手前の危険信号だったのです。
幸い胃腸は無事だったものの、原因である奥歯の不整咬合を治さない限り、いつうっ滞を起こしてもおかしくありません。
こうして、ムサシの歯を削る「手術」をすることが決まりました。
迫るGWと、もどかしい「5月6日」までのカウントダウン
レントゲンを終えたその日、ムサシには痛み止めと胃腸の調子を整えるお薬が処方されました。幸いうっ滞を起こしておらず、緊急を要する状態ではなかったため、手術は後日改めて行うことになったのです。
しかし、ここでタイミングの悪さが重なります。 受診したのが4月28日。まさにゴールデンウィーク(GW)の直前でした。
飼い主としては、1日でも早く不整咬合を治してラクにしてあげたかったため、本当は連休中の5月3日に手術の予約を入れたかったのです。ですが、病院側も処置や手術の予定が立て込んでおり、予約が取れたのは連休明けの5月6日でした。
手術まで、あと8日。
「もしこの連休中に、急にうっ滞を起こしてしまったらどうしよう……」
予約が取れなかったもどかしさと、連休中に状態が悪化することへの強い不安が頭をよぎりました。それでも、「緊急性はない」という先生の言葉を信じ、処方されたお薬をしっかり飲ませながら、ムサシと共に5月6日を待つ決意をしました。

健気にがんばった8日間と、運命の手術当日
手術までの1週間ちょいは、本当にハラハラし通しの日々でした。
でも、ムサシは本当に手のかからないお利口さんでした。処方された痛み止めと胃腸の薬を、嫌がることもなく毎回しっかり飲んでくれたのです。
それでも、やはり歯の痛みや違和感のせいか、少しずつ食欲が落ち、それに伴って体重も少し落ちてしまいました。 「お願いだから、あと少しだけ持ちこたえて……!」 毎日ケージの前で祈るような気持ちでムサシを見守り、なんとか無事に、約束の5月6日を迎えることができました。
病院にムサシを預け、手術が終わるのを待つ時間は、生きた心地がしませんでした。 小さな体で全身麻酔に耐えられるだろうか、無事にまたあの可愛い鳴き声を聞かせてくれるだろうか……。
そして数時間後。先生から「手術、無事に終わりましたよ」と告げられた瞬間、体の力が一気に抜けるほどの安堵感に包まれました。
伸びていた奥歯(臼歯)を綺麗に削ってもらい、ムサシは見事に大手術を乗り越えてくれたのです。
大嵐を乗り越えて。現在のムサシと「次なる一歩」
手術という大きな山を乗り越え、ムサシは今、すっかり元気な姿を取り戻しています!
不整咬合によるお口の違和感は無事になくなりました。……ただ、実は手術が終わってハッピーエンド、とはいきませんでした。
長い間、伸びてしまった歯をかばいながら必死に工夫して食べていたムサシ。その「食べ方のクセ」が残ってしまっているせいで、歯が綺麗になった後も、すぐには主食のチモシーをうまく食べられないという、次なる壁にぶつかったのです。
体力は戻ったものの、そこからムサシの「食べるためのリハビリ」の日々が始まりました。
この、手術後のリアルなリハビリの様子や、どうやってチモシーを食べられるようにしていったかについては、次回のブログで詳しくお話ししようと思います。今まさに同じ状況で悩んでいる飼い主さんのヒントになれば嬉しいです。
世間の台風以上の大嵐だった我が家の5月ですが、これからはしっかりと体重測定を日課にして、ムサシの健康な歯と小粒なしあわせを守っていきます!
長くなってしまいましたが、久しぶりの近況報告を兼ねた、ムサシの不整咬合レポート(前編)でした。
次回、【リハビリ編】に続きます! 最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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