術後の異変と、焦りから始まった食リハビリ
手術が無事に終わり、一安心したのも束の間。武蔵の「食リハビリ」は、術後すぐの異変から始まりました。
【術後1日目:まだ麻酔の影響?】
手術の次の日は、麻酔や皮下点滴のせいでまだ体がボーッとしている様子でした。「点滴もしているし、初日は無理に食べさせなくても大丈夫かな」と、この日は様子を見ることに。
【術後2日目:動いているのに、食べていない!】
2日目になると、回し車で走るほど元気に貯金!「よかった、回復している」と安心したのですが、ふとケージを見ると違和感がありました。
- エサ皿のペレットが全く減っていない
- 常備しているチモシーが、ケージ下の排泄物受けにほとんど落ちてしまっている
元気に動いているのに、実は何も食べていなかったんです。「これはいかん!」と、すぐに介護食への切り替えを決意しました。
最初の工夫:ふやかしペレットと最初の壁
まずは、普段のペレットを水分でふやかし、ビタミン剤を粉にして混ぜ、スプーンですくって口元へ。 この時は武蔵もお腹が空いていたのか、一生懸命食べてくれてホッと一安心しました。
こちらのペレットを使いました。
しかし!!!
ここで重大な問題に気づきます。 デグーは常に歯が伸びる生き物。食物繊維(チモシー)をしっかり噛み砕く行動をしなくなると、あっという間に不正咬合が再発してしまいます。ふやかしペレットだけでは、歯が削れません。
「コリャいかん!」
そこで私が次に取った行動は、「ふやかしペレットに、細かく粉砕したチモシーを混ぜ込む」ということでした。
以下のチモシーを粉砕して使いました。

立ちはだかる「牧草イヤイヤ」の壁と、Geminiへの相談
「不正咬合を防ぐために、なんとしてでもチモシーを食べてほしい」 そんな私の願いとは裏腹に、粉砕した牧草を混ぜ込んだペレットを出した瞬間、武蔵はさらにイヤイヤモードに。完全に見向きもしなくなってしまいました。
せっかくお腹は空いているのに、食べてくれない。 このままでは体力が落ちてしまうし、かといってチモシーなしのペレットだけでは歯が伸びてしまう……。
一人で頭を抱えても進まない。そこで私は、AIツールのGemini(ジェミニ)を活用して、「デグーが嫌がらずにリハビリ食を食べてくれるアイデア」を徹底的に調べてみることにしました。

Geminiから提案された、食欲をそそるアイデアたち
藁にもすがる思いで検索し、Geminiが提案してくれたアイデアの中から「これなら武蔵もいけるかも?」と思ったものをピックアップして試してみることに。
お気に入りのオヤツを粉にして混ぜる(採用)
甘みのある果物(りんごなど)のすりおろし汁でふやかす(却下:糖分が増えてしまうため)
温度を人肌程度に温めて香りを立たせる(採用)
片栗粉でとろみを付ける(採用:)
特製リハビリ食への反応と、これからのための「置き餌」
採用したアイデアを詰め込んで作った、我が家の特製リハビリ食。 ドキドキしながら武蔵の口元へ運んでみると……
何とか食べてくれました……✨
完食とまではいきませんでしたが😅
プイッと見向きもしなかったあの状態から、明らかに興味を持って自ら口にしてくれるようになりました。
おやつの香りと、とろみの食感が食べやすかったのかもしれません。ひとまず、最悪の危機は脱したとホッと胸をなでおろしました。
食べさせる工夫と、自力を促す環境づくり
スプーンでの給餌を続けつつ、私はもう一つの対策をとることにしました。
それは、「ケージ内に、あえてそのままのペレットとチモシーを常に常備(お留守番)させておくこと」です。
お腹が空いたタイミングで、
「やっぱり自分で食べてみようかな」
と武蔵がふっと思い立ってくれることを期待しての環境づくり。
手厚く介護食をあげる優しさも大切ですが、いつまでもふやかし食だけでは歯の問題は解決しません。自力で硬いものを噛む感覚を忘れてほしくない、という願いを込めての常備です。
遊びながら齧ってほしい!ボール型チモシー入れの導入
環境づくりの一環として、もう一つ新しい試みを始めました。
それが、この「ボール型のチモシー入れ」の導入です。
以前は常備していたチモシーがケージの下にほとんど落ちてしまっていたのですが、この吊り下げ式のボール型ならその心配が減ります。
この中には、歯をしっかり削ってもらうために、あえて「硬めの一番刈りチモシー」をギュッと詰め込んでいます。
「これ、なんだろう?」
と武蔵が興味を持って、遊びながら、おもちゃ感覚で引っ張り出して齧ってくれたら……という願いを込めた作戦です。
介護食を食べさせつつも、こうして「自力で硬いものを噛む環境」をケージの中にちりばめて様子を見ることにしました。
現在の状況と、あきらめない試行錯誤の結末
一時はどうなることかと思った武蔵の食リハビリですが、諦めずに工夫を続けた結果、嬉しい変化がありました。
なんと、現在は柔らかく表現していた「とろみの強い介護食」を
無事に卒業しました!
まだ完全なカリカリではなく、お湯でふやかすステップは踏んでいますが、混ぜ込んでいるチモシーは粉砕(粉)ではなく、2〜5ミリ程度に細かく切った「噛める大きさ」のものを食べられるようになっています。
もちろん、ここに行くまでにも一筋縄ではいきませんでした。 チモシーのサイズを大きくした切り替え初期は、武蔵に「ポイッ」と露骨に捨てられて拒絶されたんです
そこで最後の救世主となってくれたのが、「乾燥サツマイモ」でした。
デグーにとってサツマイモは糖分が多いため、たくさんあげるわけにはいきません。
あくまで「ふやかした時に、サツマイモの甘い匂いが全体に広がる程度」の微量を細かくして混ぜる工夫をしました。
この「大好きな匂い作戦」が見事に的中し、武蔵はサイズアップしたチモシーもしっかり噛んで食べてくれるようになったのです。

同じ悩みを持つ飼い主さんへ
愛獣が手術のあとにご飯を食べなくなると、本当に目の前が真っ暗になります。良かれと思った工夫を拒絶された時は、心が折れそうにもなりました。
でも、以下のステップで解決の糸口が見つかりました。
- 一人で悩まずAI(Gemini)のアイデアを借りる
- デグーの体の仕組み(糖分NGなど)に合わせてアイデアを厳選する
- 「匂い」や「環境(置き餌・ボール)」で自力を促す
生き物相手に「これが絶対正解」という方法はありません。だけど、その子の好みに合わせてあきらめずに試行錯誤を続ければ、きっと伝わる瞬間が来ます。
我が家の試行錯誤が、今まさに悩んでいる飼い主さんとデグーちゃんたちの、小さなヒントになりますように。武蔵、これからも一緒に一歩ずつ頑張ろうね!





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